オリーブのあれこれ~収穫編~
目次(クリックするとジャンプします)
オリーブの実の食べごろはいつ?
9〜10月頃、緑色のオリーブの実が段々と黄色みが濃くなっていき、次に赤くなって、数か月かけて黒っぽくなっていきます。
場所にもより、たとえば南イタリアの最大のオリーブ産地であるプーリアは、11月~12月が収穫の最盛期です。
オリーブは色が濃いほど熟成度合いが強くなっていくため、それぞれの段階で風味や香りが違っています。
どの段階で収穫するかはお好み次第で、例えば実ったばかりの青い実(その年の一番最初に収穫する実)の新油がヌーボーオイル(ノヴェッロ)と呼ばれていて、ワインのボジョレーヌーボーのように重宝がられています。また、黒い実の塩漬けは最高においしいですし、緑がかった実の塩漬けが好きな人もいて、特にイタリアでは実に様々なスタイルにお目にかかります!
オリーブの実はそのままでは渋くて食べられない
普段何気なく食べていたオリーブ実ですが、実はアクがとても強くて渋いです!!!そのままではとても食べることができません。
そこで、アク抜きをして食べらるようにするために、オリーブは重曹水や塩水に長期間つけています。
ちなみにオリーブの渋みは虫や鳥、動物からオリーブが身を守るために作り出すらしく、これのお陰で害虫などによる被害が少ないということです。
アクの正体
このイガっとした渋みの正体ですが、渋みの成分はポリフェノールの一種でオレウロペインやオレオカンタールという実に体に良い成分です!
ポリフェノールをとって体を若くいるために、毎日オリーブオイルを大さじ一杯飲むなんて、最近では日本でも有名ですよね!
人間の体にとっては抗酸化作用など有用な成分ですが、渋さからそのまま食べることはできません。ただし、渋抜きと言っても完全に渋を抜いてしまうと、せっかくの体に良いポリフェノール成分は減ってしまうので、どの程度渋を抜くかという塩梅が重要なんです。
塩水に漬ける場合は、10日おきに塩水を入れ替えながら約1ヶ月半、更に塩抜きするために水を入れ替えながら1ヶ月ほど水を替え続けて、ようやく食べられるようになります。
重曹水の場合は、もう少し短期間で済みますが、それでも塩水の場合の半分くらいは時間がかかります!!
他にも、赤ワインや白ワイン、焼酎などに半年〜1年つけおく食べ方も!
オリーブには色々な実にいろいろな食べ方がありますね!
自然で健康的な スローライフ を実践するイタリア食材のプロ。年間2万本以上のオリーブオイルやバルサミコの販売をするPRIMESHOPを運営しながら、人生を愉しみ、明るく 幸せに 過ごすライフスタイルを提案中。
コメント ( 0 )
トラックバックは利用できません。
この記事へのコメントはありません。