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オリーブの育て方

オリーブの木の育て方

シチリアのマンドラノーヴァ農園の様子

オリーブは基本的に水はけの良い土壌であれば土質を選ばず生育します。
イタリアの台地のように、日当たりが良く、風通しの良い場所を選んで水はけの良い土に植え付けましょう。

またオリーブの木は成熟するまでは花がつきにくく、また冬の寒さに当たらないと花芽をつけなくなってしまいます!
そこで、オリーブの木がある程度育ってきて、花を咲かせたいと思ったときは、冬でもできるだけ屋外栽培を心がけましょう。

ただしオリーブは寒さに強いですが、幼苗はある程度の大きさに育つまでは鉢で育て、冬場は霜などが当たらない場所や室内で管理するのもおすすめです。


植え付け時にはたっぷり水やりをしてOKですが、根付いたあとは、たとえ鉢植えであっても水のやりすぎは禁物!!
外に植えた場合は、自然雨の恵みだけでほぼ大丈夫です。水やりはほとんど必要としません。逆に過湿になる方が根腐れし、葉が落ちてしますので要注意です!
ただ乾燥しすぎてもやっぱり枯れるので、気をつけて観察してください。

基本、雨が深刻に降らないなとき以外は自然任せにしておくほうが無難です。しかし、冬季に水が不足すると花が咲いても実になりにくいので、冬場の水切れに注意してください。


オリーブの新芽は主に3月から㋃に伸びてきますので、形を整えて脇芽を増やすようにするためには、混み枝や他の枝のじゃまになるような枝を選んで切り落としておきます。

5〜6月に花が咲き、咲いた花のほとんどが実になろうとし始めます。
実がしっかりと生育するように、7〜8月のうちに生育の悪そうな実や、一つの枝に集中してついているような、つきすぎている実を取り除くのがポイントです。

なお、オリーブの木は品種の異なるオリーブの花粉で受粉する「他家受粉」をしないと実がつきにくいので、実を採るためには、一般的に品種の異なるオリーブの木を植える必要があります。世界に1000種とも、2000種あるとも言われるオリーブの品種ですが、自分の花粉だけで受粉して実をつけることができない植物なので、実をならせるためには、花が咲く時期に他の品種の花が近くに咲いていることが必要です。
つまり、オリーブの実は自然と2品種が交じり合ったものになります。
なので、PRIMESHOPでも販売している【単一品種】のオリーブオイルも、厳密には別種父木の花粉があるのだそうです。

話はそれますが、オリーブの単一品種は【種間他家受粉・属間他家受粉】という方法で、花粉親となる別種の父木が必要ですが、種子を除いた果実は母木が作りますから母木の性質の果実が出来ているという事です。種間交雑種の結果できた種子は原則として母木の性質なので、他の果実の種子を受粉しても同じ果樹にはならないのです。

美味しいオリーブの実を収穫するには、適切な栄養は欠かせません。
大まかな施肥のタイミングは年3~4回あります。

2〜3月

2〜3月はオリーブの花が咲く前の、まだ寒い季節なので、株から少し離れたところに穴をほり、肥料を埋めて土をかぶせておきます。
有機の場合はそのままではすぐには効果を発揮せず、地中の微生物によって分解されてから、栄養として吸収できる形になります。
この冬に行う「寒肥」の下ごしらえをしておくことで、花が咲く頃までにゆっくりと効果を発揮してくれます。

6月

実がなりはじめる頃、すぐに効果が現れるように、水で溶け出した分がすぐに吸収される化学肥料を施肥する方法もあります。
化学肥料は分解する時間を要さない為に便利ですが、お好み次第です。

実の収穫後

品種によって収穫する実の完熟度合いによっても収穫する時期が変わってきますが、収穫後に与えます。
来年に向けてゆっくり肥料が分解しますので、寒肥と同じく有機肥料がお勧めです。大切に長く育ててくださいね!

長寿オリーブの木

植物を育ててみると、一つ一つの木の個性が違ってお手入れの方法も迷うと思います。オリーブに関しては樹齢何千年という長寿の木もあるほどで、大切の育てれば子孫代々まで受け継がれる木にもなります。ぜひ楽しんで、オリーブの木を可愛がってください!

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