シリーズ農園レポ 【FRANCI (フランチ)】
トスカーナのオリーブオイルは、その独特な味わいから高い人気を誇ります。
今回はその中でも、『ヴィラマグラ』という肥沃なオリーブ畑を持つフランチ農園のレポートです。
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内陸部の気候風土が生み出した『黄金の畑』
オリーブ農園フランチは、イタリア中部のトスカーナの丘にあるモンテネロドルチャの村で生まれました。ここから見渡す景色は最高で、ルネッサンス絵画にも出てくる美しい糸杉の景観で代表されるヴァル・ドルチャの風景が目前に広がります。
1950年、この丘の上にフランチ家のフランコとフェルナンドの兄弟が『ヴィラマグラ』と呼ばれるオリーブ畑を購入したことが始まりです。彼らは古い納屋を改装して、そこを工場にしました。
オリーブオイル レーベル『ヴィラマグラ』誕生
はじめのうちは僅かしか生産できなかったオリーブオイルも、その評判から次第に工場の規模も大きくなり、後に製造の難しいエクストラバージンオリーブオイルの生産も手掛けるようになりました。そしてついに1996年に、フランチの代表的なエキストラバージンオリーブオイルでもある『ヴィラマグラ』(Villa Magra dei Franci) が初めて商品として市場に出ました。黄金色に輝くこの美しいオイルは人気を博し、その後FRANCIの代表作として国際的に高い評価を得て、毎年数々の名誉ある賞を受賞しています。
現在のヴィラマグラの畑は、特級(=グランクリュ)までのランク付けがされており、フランチ社のすべてのレーベルには、明確に定義された品質基準があり、官能特性と科学的分析の両面から厳しいチェックがなされています。
またフランチ農園は、この『ヴィラマグラ』から派生して数種類のエキストラバージンオリーブオイルのレーベルを生産するようになり、どれも非常に高い評価を受けています。
一般的にトスカーナのオリーブオイルは、オリーブが持つ苦味成分でもあるポリフェノールが豊富なことで知られますが、その中でも特にフランチのオリーブオイルにはポリフェノールが豊富です。また、ポリフェノールの一種であるオレウロペインの成分には美容、抗酸化作用のほかにも、抗菌、抗ウィルスの効果があると言われていますので、この時期には大変ありがたい成分です。
現在のフランチ農園
2021年には、フランチ農園はトスカーナで初めて、Flos Olei 2021 ガイドブックで『レッドグラス』を受賞し、殿堂入りを果たしました。このガイドブックは、ミシュランガイドのオリーブオイル版のようなもので、大変名誉があり、フランチ農園はトスカーナでも屈指のオリーブオイル農家となりました。
また、イタリアの有名グルメ専門誌『ガンベロロッソ』では10年連続でTHREE LEAVES(最終選考で100点満点中90点以上を獲得)した、イタリア国内で6社中の1社となっています(2021年4月現在)
一般的にトスカーナ州は非常に特徴的なオリーブが取れるため、ピリッとした感じのオイルが好きな人には人気があります。今後もフランチ農園独自のハイセンスで、美味しいオリーブを期待して止みません!
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