ホエイとは?美容健康効果と【オススメの使い方5つ】
『ホエイ』をご存じですか?日本語で言うと乳清(にゅうせい)ですが、昨今では『ホエー』と言った方が、聞き覚えがあり、多くの人に親しみがあるかも知れません。スーパーで目にするホエー豚や、アスリートが採るホエイプロテインなど、『ホエイ』という単語が広く使われ、市民権を得てきたようです。そこで今回は、ホエイが持つ素晴らしい美容、健康効果と、オススメの使い方を5つご紹介します。
レストランでもホエー豚のメニューを見かけますね!
食べ物としても、非常に優秀!実は色々な使い方もあるよ!
目次(クリックするとジャンプします)
ホエイとは
ホエイとは、牛乳からチーズを作るときに出る副産物です。牛乳は、8割程度が水分のため、チーズを作る際に牛乳に含まれる固形成分を固めると、その固まらなかった残留物として、ホエイの液体ができます。ヨーグルトの表面に水分が浮いてくることがありますが、この液体も、ホエイです。ヨーグルトを食べる際に、捨ててしまうこともあるかもしれませんが、実はこのホエイには豊富な栄養が含まれており、最近ではその栄養価、美容効果に注目が集まっています。これを知らずに、習慣的にホエイの液体を捨てるのはとても勿体ないのです。
ちなみに、チーズの本場であるヨーロッパでは、古くからホエイを豚などの家畜の餌に使用しており、これが『ホエー豚』と呼ばれています。豚にホエイを飲ませることで、肉質が良くなり、美味しくなるため、日本でも酪農が盛んな北海道などでは、ホエイを飲ませて育てらるホエイ豚が多くいます。
美肌効果と健康効果
ホエイに含まれる栄養素は大変豊かです。タンパク質には、ラクトフェリン、αラクトアルブミン、βラクトグロブリン、血清アルブミン、免疫グロブリンなどが含まれる上、必須アミノ酸、カルシウム、ビタミン、ミネラル、乳酸菌などを摂れるため、様々な美容健康効があり、『飲む点滴』とも称されるほどです。
特に、ホエイにはビタミン、ミネラルや乳酸など、肌にいい成分が多く含まれており、保湿性や吸水性にも優れているので、美肌効果に優れていると言えます。肌荒れを防止し、くすみを改善、ターンオーバーを正常化してくれるなど、様々な効果が期待できます。
また、ホエイは数あるタンパク質の中でも体内吸収のスピードが速く、筋力アップに効果的です。ホエイに多く含まれるタンパク質のラクトフェリンは大変優秀なタンパク質で、腸内環境を整え、便秘を解消し老廃物を排出、免疫機能を高める効果や、酸化作用の強い活性酸素の働きを抑える効果、骨密度を改善し、骨の健康を保つ効果、内臓脂肪を低減させる効果などがあります。
~ホエイプロテインとは~ このホエイのタンパク質を水分を抜き、抽出し、粉末状にしたものがアスリートには欠かせないホエイプロテイン(Whey Protein Concentrate)です。ホエイプロテインは乳タンパク質の一種であり、牛乳に含まれるタンパク質のうち、およそ20%となり、残りの80%は『カゼイン』とよばれるタンパク質です。 |
オススメの使い方5つ
1、肉を漬け込んで柔らかくする
肉を加熱の前に、ホエーに漬け込むことで乳酸が浸透し、大変しっとりとした仕上がりになります。鳥のササミなど、パサつきやすい部位でも、美味しく健康的に食べられますので、サラダのトッピングにもオススメです。また、鶏むね肉をホエーに漬け込んでから揚げてカツにすると、とてもしっとり仕上がります。
なお、揚げ物にはクセが無く、まろやかで、コスパが良いエキストラバージンオリーブオイルを使うと大変美味しく仕上がりますので、参考までにリンクを張り付けます↓。
2、リコッタチーズを作る
パンケーキなどに乗せるフワフワして美味しいリコッタチーズも、ホエイを使って簡単に作ることができます。作り方はホエイに同量の牛乳を入れて混ぜ合わせ、沸騰させない温度で加熱するだけです。なお、リコッタとは二度煮るという意味でチーズを作る際に一度煮て出たホエイをさらに煮ることから、『リコッタ』チーズと呼ばれます。
なお、本来チーズは脂質が高い食べ物ですが、ホエイから作ったリコッタチーズは低脂肪で、さっぱりとしたチーズになります。カロリーが気になる方にはオススメです!
余談ですが、イタリア産のモッツアレラチーズなどは、ホエイに浸かったまま売られているものがあります。このような場合は、モッツアレラチーズをカプレーゼなどにして食べた後、ホエイを捨てないでおけば、リコッタチーズが作れるので、1度で2度おいしいです!
参考に、リコッタチーズの作り方のビデオを張り付けました↓
3、お菓子作りに使う
ホエイは、パウンドケーキ、スコーンなどのお菓子や、パンを作るときの水分としても、ホットケーキを作るときに入れる牛乳の代わりにも、代用することができます。しっとり仕上がるため、大変オススメです。
なお、ケーキを焼く際には、果汁とオリーブを一緒に絞る『フレーバーオイル』を使うと大変美味しく焼きあがります。
4、スープ作りに使う
ホエイをスープやリゾットの水分として使うと、独特の酸味とコクがプラスされ、後味がさっぱりしたスープになります。豆のスープやコンソメスープ、味噌汁といった、いろいろな汁物にも合います。いつもの汁物で手軽にホエーを取り入れてみましょう。なお、スープとの相性がピッタリなオリーブオイルは、ピリッとしたオリーブらしい辛味がある『ポリフェノールが強いタイプ』がおススメです。
5、その他、意外な使われ方
ホエイは保湿力に優れ、肌荒れや乾燥肌に効果があり、お肌がツルツルになるため、近年はTVでも頻繁に特集されています。実際、余剰にホエイが大量にでるヨーグルト工場などでは、そこで働く人が自宅に持ち帰り、好んでお風呂に入れるくらいだと言います。2019年8月31日放送の世界一受けたい授業で特集され話題になった『肌の救世主“美肌菌”を育てる方法』では、保水力をアップさせる美肌菌を増やすヨーグルトパックのやり方が特集されましたが、これもホエイの効果によるものです。
なお、『美肌菌』とは、顔に住み着く皮膚常在菌のことで、そのうち善玉菌に該当するのが『表皮ブドウ球菌』です。人の顔には1000万~10億の菌が住み着いており、その中でも表皮ブドウ球菌という菌が表皮とそのすぐ下の角質層あたりに住み、美肌に大きくかかわってきます。この表皮ブドウ球菌は、顔の水分量を保つ効果が有るグリセリンをたくさん分泌してくれる菌で、抗菌ペプチドをだして悪玉菌を減らすなどの効果もあります。この表皮ブドウ球菌を「美肌菌」と名付けたのは、皮膚常在菌を研究している東京女子医科大学東医療センター 皮膚科講師の出来尾格先生です。
出来尾先生は菌ケアコスメの監修も務めており、多くのメディア、雑誌などで「美肌菌研究第一人者」として登場しています。
このように、ホエイを直接お肌に付けるホエイパックや、ホエイ風呂、化粧水などにも用いられるほど、ホエイの美容への効果は期待されています。
まとめ
如何だったでしょうか?ヨーグルトを食べる時に何気なく捨てていた液体ですが、実は非常に優れた栄養成分を含む素晴らしい食材です。また、モッツアレラチーズを買った際に、純度が高いホエイに浸かっていたら、チャンスです。そのまま飲むのに抵抗が有っても、ミルクを加えて加熱するだけで美味しいリコッタチーズが作れたり、とても便利で楽しいので、ぜひ色々と試してみることをオススメします!
リコッタチーズを作ったYOUTUBEもあるニャ。
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