本当においしい!オリーブオイルのオススメ品種3つ
近年TVやメディアで注目されているオリーブオイルですが、実は品種によって味わいが大きく違うのをご存知でしょうか?普段の和食にもピッタリあう種類に出会うと、和洋食を問わずにいろいろなメニューに使えますが、『買ってみたものの刺激が強くて普段の食事には用途が限られる』という声も聞こえてきます。また、国際的に美味しいとされるオリーブオイルであっても、辛すぎたり苦すぎたりして、日本人の舌には合わなかったりします。そこで今回は、いくつかの品種を解説したうえで、本当に美味しい品種を3つをピックアップし、オススメのオリーブオイルを紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください!
オリーブオイルの瓶を見ると、色々な品種名が書いてありますよね!
お気に入りの品種を見つけておくと、選ぶのが楽になるよ!
目次(クリックするとジャンプします)
食用オリーブオイルの歴史
オリーブの歴史は古く、今から約6000年前にシリア・パレスチナで栽培されはじめ、その後トルコ、ギリシャ、スペイン、イタリアなど地中海沿岸の国に広まり、今ではオーストラリア、チリ、日本など世界中で栽培されるため、オリーブの品種も1000種以上あるといわれています。味わいは様々で、ピリッと辛いものから苦いもの、マイルドで食べやすいものなど様々です。一般的に、内陸部で採れた実はクセが強く、海岸寄りで採れた実はマイルドな傾向がありますが、これも一括りには言えません。
オリーブは採れた環境によって、味わいが変わるんです!
代表的なオリーブ品種の味わいと特徴
タジャスカ種
イタリア・リグーリア州特産。苦味の強い特徴的なオリーブオイルが多いです。完熟すると味がマイルドになるため、塩や地中海独自の香料を使った天然加工をして、実を食べる事も多い品種です。
コラティーナ種
南イタリアを代表する品種で、ポリフエノールが豊富な品種で苦み、辛みが強いのでブレンド用にも使われる品種です。オイル含有量も多く、搾油率も高いので様々なオイルに広く愛用される品種です。
フラントイオ種
イタリア、トスカーナ地方原産。小粒ですがオイル含有量が多いため、評価の高い品種です。スパイシーな味わいのため、ブレンドに利用さることが多い品種です。
ピクアル種
スペインでは約50%を占める品種。オレイン酸含有量が多いので長期保存ができ、また加熱にも強い、フルーティな味わいのオイルです。この品種は様々な気候や土地に適応するほど丈夫で、世界中に見ることができます。生産量が安定していて収穫量も多く、オイル含入量も多いです。どちらかと言えば、加熱調理に適したオイルです。
アルベキーナ種
スペイン・カタルーニャを代表する品種で、独特の甘い香りを持ちます。オイルはフルティーですが、総ポリフェーノルは多くない品種です。
ミッション種・セントキャサリン種
スペインからアメリカに伝わり、その後日本の小豆島に伝わった品種で、マイルドな味わいで食べやすいのが特徴です。名前の『ミッション』はキリスト教の伝道団を意味する英語に由来します。
オススメのオリーブの品種
エキストラバージンオリーブオイルは、オリーブの実だけを絞って作るため、ワインのように、その年の実の出来具合によって毎年味が異なります。そのため、『今年は美味しい』とか、『去年の方が良かった』などのコメントも良く耳にします。
また、オリーブオイルは単一品種でのみ作る場合と、いくつかの品種をブレンドして作る場合があります。単一品種は個性が出やすいため、お気に入りの味わいですと良いのですが、辛すぎたり苦すぎたりすると、普段の食卓で使うことが出来ません。ブレンドのオイルは、いくつかの品種を混ぜているのでマイルドに仕上がりますが、特徴を出すのが難しくなるのが欠点です。メーカーによっては、品質の良くないものを混ぜ合わせたりして分量をふやしたり、味をごまかすためにブレンドしたりしますので、選択には注意が必要です。
上記を踏まえて、オススメの単一品種と、ブレンドオイルを紹介します!
1.トンダイブレア種
イタリアのシチリア島を原産とする品種で、トマトと類似した遺伝子を持っている品種です。島で育ったマイルドで食べやすい品種ですので、イタリアの料理とも良くありますし、和食との相性も良いです。オリーブオイルビギナーからヘビーユーザーまで楽しめるタイプです。
トンダイブレア種から取れるオリーブオイルは、ポリフェノールの含有率は低めですが、抗酸化作用が高いと言われています。酸度が低いため、酸化しにくく、ヘルシーで高品質なものも多いです。フルーティーな味わいで、辛味と苦味のバランスも良くてちゃんと抗酸化作用もあるオススメの品種です。
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2.イトラーナ種
オリーブの品種イトラーナ(Itrana)は、イタリアの首都ローマがあるラツィオ州、とりわけ南部のラティーナ県に広く広がる品種で、シセローネ、タネラなど数多くの呼び名があります。鮮明な香りが特徴で、トマトやアーティチョークの香りに続き、
口に含むと、青いバナナのような風味のほか、味にボリューム感を与えてくれるナッツのようなふくよかさに
マンゴー・パッションフルーツなどの南国フルーツに通じるフルーティーさもほのかに感じることができます。
美味しさの余韻が長く続くと評判のオイルは、こちらのチェトローネ・インテンソです!
3.ブレンド品種
上記の通り、ブレンドオイルは辛い実や苦い実、マイルドな実を上手くブレンドする必要があります。品質の悪いブレンドを避けるたには、ブレンドだから値段が安いという事では無く、品種まで明確にした高品質なものを選ぶことが大切です。
こちらのオリーブオイルは、ブレンドの中でも特にマイルドで美味しくて定評があります。ブレンド品種はレッキーノ種、ペンドリーノ種、ファバロル種、グリニャーノ種です。
こちらは小豆島産100%のマイルドで美味しいオイル!品種はミッション種と、セントキャサリン種!
まとめ
いかがでしたか?以前、イタリア人の友人から『このオリーブオイルは最高』と勧められた際に、非常に辛くてクセがあり、日本人には好みがあわないなと感じた事がありました。イタリアをはじめ、ヨーロッパで幼少期からオリーブオイルを食べている文化では、クセがある味に慣れているため刺激的なオイルを『美味しい』と感じるのかと思いますが、繊細な日本の舌にはあいにくいこともあるようです。
今回紹介したオリーブオイルは、素材の味を大切にする和食にもあう、日本の誰が食べても、美味しいという感覚のオイルです。これをキッカケにオリーブを好きになって、いろいろな品種をチャレンジしていただければ幸いです!!
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