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イタリアンレストランのテーブルマナー

イタリアンレストランの『テーブルマナー』10選

イタリアンレストランでお食事に行くとなると、どのような場所を思い浮かべますか?イタリアンレストランは会食やデート、友人との楽しい食事などと多くの場面で利用する機会があると思いますが、一口にレストランと言っても、格式高い『リストランテ』から、『バル』と呼ばれる酒場タイプまでいろいろな種類があります。今回は、『イタリアンレストラン』の種類と、主にリストランテで食事をする際のマナーをご紹介します!

いろいろな呼び名があって、混乱しますね!

お食事に訪れる際には、レストランの種類だけでも確認するといいね!

イタリアレストランの種類

リストランテ

いわゆる高級レストランです。イタリアンレストランで最も高級で格式が高い飲食店をリストランテと呼びます。ドレスコードがあり、食事はコース仕立てになっていることも多く、営業時間はディナーだけの場合と、ランチタイムとディナータイムの二部構成になっている場合があります。今回のテーブルマナーは、主にリストランテでのマナーを中心にご紹介しますが、これを基本に覚えておけば、その他の種類のレストランに行っても、安心してお食事して頂けると思います!

オステリア

オステリアは、リストランテを少しカジュアルにした感じのレストランです。イタリアではもともと『オステリア』と言うとワインをメインに、簡単な料理だけを出す飲食店を指しましたが、近年ではパスタやグリルした肉、魚などをメインにワインも提供するレストランという意味になりました。格調の高さで言うと、リストランテとトラットリアの中間に存在するイメージです。

トラットリア

イタリア現地のトラットリアは、だいぶ家庭的でカジュアルなレストランです。コースでの食事があるところは少なく、アラカルトでオーダーします。大皿で料理を注文してシェアできる感じの、堅苦しさのないレストランです。日本にあるトラットリアタイプのレストランでは、イタリアの郷土料理や家庭料理を再現したレストランもあり、食材にこだわった品質の高いトラットリアが多数あります。

ピッツェリア

ピッツェリアはピザ専門のレストランです。石窯などがお客さんの見えるところにあり、目の前でピザを焼いてくれるような場所が多いです。カジュアルなお店が多く、リストランテ程に洋服に気を遣う必要もありません。イタリアでは、ランチタイム後もクローズしないで、そのまま夜遅くまで通しで開いていることが多いです。日本のピッツェリアは、ランチタイムとディナータイムの二部構成になっている場合が多いです。

バル

バルはBARと書き、英語ではバーと読みます。イタリア語のバルは、かなりカジュアルな立ち飲みスタイルのレストランで、お食事も楽しめますが、大衆居酒屋的な雰囲気もあります。イタリア現地では、オーダー時に会計を済ませてから商品を受け取るスタイルもあります。お酒を飲むことが多いので、夜遅くまで開いているお店がほとんどです。なお日本では、しっかりと座る座席のあるレストラン形式の『バル』も多数あります。

その1 お店に入った時のマナー

その1 お店に入った時のマナー

リストランテに入る時に大きな荷物やコートがある場合は、クローク係りに預けます。クロークルームがないレストランでは、お店の入り口付近で店員の方に預ける事ができればスマートです。お店によっては、イスの下にコートや荷物を入れるカゴが置いてありますので、それを使うのも良いでしょう。

その2 イスに座る時のマナー

その1 お店に入った時のマナー

イスに座る時は、お店の方が軽く椅子を引いてくれますので、椅子の左側から椅子の前に体を入れ、ゆっくりと腰を下ろし、なるべく深く腰をかけて背筋をのばします。このとき、音をたてないように座るのがエレガントです!小さなバッグを持ち込む場合は、左側に置くことが望ましいです。背もたれと背中の間に置くと、イスに浅く腰掛けることになり、姿勢が悪く見えてしまいますので、避けましょう。また、荷物用の小さなかごが用意されていれば、かごの中へ入れるのも良いでしょう。

その3 ナプキンの取り扱いマナー

その3 ナプキンの取り扱いマナー

席につくとナプキンが置いてありますが、ナプキンは、最初の料理や飲み物が運ばれてくるまでに広げておきましょう。一度広げてから少しずらし、折り目が手前にくるように折り、ひざの上に乗せます。

食事の最中に指や口元が汚れてしまったらこのナプキンを使って拭きます。汚れている部分が他人に見えないように内側の布で拭くのがマナーです。

席を立つときはナプキンは椅子の上に置くといいです。背もたれにかけても良いですが、汚れていたり下に落としてしまったりすることも有るので、椅子の上に置いておくのがオススメです。一般的に、メインディッシュを食べ終わるまでは席を立つことはあまり良いとされていませんので、お手洗いは席へ着く前に済ませておくとスマートです。

食事が終わった後のナプキンは、軽く折りたたんでデザート皿の右上に置きます。ここで、ナプキンを綺麗にきちんと折りたたむのは『おいしくなかった』というサインになり、失礼にあたることがありますので、あくまで無造作なくらいが良いです。

その4 ナイフ・フォーク・スプーン(カトラリー)の取り扱いマナ―

イタリアンレストランの中でもリストランテのような格式のあるレストランでは、カトラリーはコースメニューに沿って、始めからテーブルにセットされていることが多いです。

ナイフやフォークは、運ばれてくる料理にしたがって外側から使います。順番に左右セットになっているので、お料理が来るたびに外側から使います。基本は左手にフォーク、右手にナイフです。スプーンは右手に持ち、左手は器やカップに添え、良い姿勢で食事をいただくとGOODです。

もし順番を間違えて使ってしまっても大丈夫です。その場合はウエイターさんに新しいものを用意してもらいましょう。またナイフやフォーク、スプーンを落としてしまった場合も、自分で拾わずにウェイターさんに拾ってもらい、新しいナイフやフォークを貰うといいです。

なお、サラダや前菜を食べる時、フォークは鉛筆を持つのと同様な持ち方で問題ありません。お肉や魚などを切るときはナイフを使いますが、『カチャカチャ』『キー』と音をたてないようにします。自分の口のサイズにあわせて、食べられるサイズに切って、落ち着いて食べましょう。

その5 パスタを食べるときのマナ―

その5 パスタを食べるときのマナ―

パスタの本場イタリアでは、日本のようにスプーンを使ってスパゲッティを食べる事はありません。ただし、日本ではスプーンを使ってもマナー違反とされることはありませんので、必要なら使って大丈夫です。また、イタリアでも地方によってはソースが飛び跳ねるのを防ぐため、スプーンが添えらている事もあります。スパゲッティを食べるコツは、お皿の丸みを利用して、口に入る大きさになるくらいのスパゲッティをフォークに巻くことです。この際、お皿の上にすこし空間を作ると、巻きやすくなります。
トマトソースのようなパスタを食べる際、ソースをかき回して一気に混ぜることは避け、ソースは食べるときに食べる分だけパスタに絡めます。口にソースがついた場合は、サッとナプキンを使って拭いて下さい。麺をすすることはマナー違反ですので、しっかりとフォークで必要量を巻取ってから口に運びましょう。

ボンゴレなど貝が入っているパスタの場合、左手で貝を押さえ、右手に持っているフォークで身を外してから食べましょう。入っている貝の身を全て一気に外すのではなく、1個ずつ外して食べます。そして貝の殻は、お皿の端に綺麗にまとめておくとGOODです。

マッケローニ、ペンネ、コンキリエ、リガトーニといったショートパスタ類は、フォークで刺して食べます。この時、お皿に顔を近づけて食べようとする行為は、マナー違反ですので注意して下さい。

お手洗いなどで食事の途中で席を立つ場合、ナイフとフォークはお皿の上で『ハの字』になるように置いて下さい。これは、食事はまだ終わっていないことを知らせるサインです。

食べ終わったらナイフとフォークを皿の真ん中に、向きをそろえて置いておきます。なおフォークの向きは、先端を上にして置きましょう。この際に気をつけなければならないのは、ナイフとフォークの向きです。ナイフの刃を外側に向けて置くことはマナー違反にあたります。したがってナイフの刃は、必ず内側に向けて置くことを忘れてはなりません。

その6 スープを飲む時のマナー

その6 スープを飲む時のマナー

まず、スープはスプーンですすって飲むのではなく、スプーンごと食べるという意識を持つと、きれいに食べられます。音を立ててスープを飲むことはマナー違反ですから注意して下さい。スプーンを手前から奥に向かってスープをすくい、少なくなったスープは皿の手前を少し浮かせてすくいます。取っ手の付いたカップに入ったスープであれば、カップを手に持って飲んでも構いません。しかしスプーンが付属している場合は、必ずスプーンを使って飲みます。
なお、少量になったスープを全て飲みきることは困難なため、無理して飲もうとする必要はありません。また飲み終わったらスプーンはお皿の奥に置きます。

その7 パンを食べる時のマナー

その7 パンを食べる時のマナー

パンはそのまま食べるのではなく、一口サイズにちぎって食べます。ナイフでパンをカットしたり、潰して食べるようなことは好ましくありません。また、オリーブオイルやバターが付属している時は、一気に塗るのではなく、食べる都度付て食べます。なお、パスタやお肉料理、お魚料理のソースをパンにぬって食べる事は、シェフに対して「美味しかった」という意思表示となり、問題ありません。ただし、パーティーの場では悪い印象を与えてしまうこともあるので、避けたほうが無難です。

その8 ピザを食べる時のマナー

その8 ピザを食べる時のマナー

ピザはホールで運ばれてくることが多いため、食べるときは一切れずつ自分のお皿に置いてから食べます。出来立てのアツアツですとチーズが伸びますので、伸びたチーズはナイフとフォークで切って、また落ちそうなチーズは、フォークですくってピザに戻します。お皿に残ったチーズや具は後でフォークで取って食べても問題ありません。レストランでピザを食べる場合でも手で食べてもマナー違反ではありません。食べにくい場合にはフォークとナイフを使ってももちろんOKです。手が汚れたらナプキンできれいに拭きましょう。
また少し余談ですが、アツアツで出てきたピザは、最速で食べるのがイタリア現地では大切なルールです。これは、作ったシェフに対しても最高のリスペクトという意味もあるため、人によってはピザを食べる間はおしゃべりをしない!という方もいるほどです!

その9 エスプレッソを飲む時のマナー

その9 エスプレッソを飲む時のマナー

エスプレッソコーヒーは、イタリアでは食後だけでなく出勤前に、退勤後に何気なく馴染のカフェで毎日楽しまれているほど身近な飲み物です。イタリアでは砂糖を山盛り2~3杯入れて飲むのが一般的なので、お好みに合あわせて入れてみると良いと思います。エスプレッソは大変奥が深い飲み物で、イタリア人にとっては茶道のように作法がある伝統的な飲み物です。3口で飲み干すのが基本ですので、冷めないうちにアロマを愉しみながら飲むと良いです。
なお、イタリアで『カプチーノ』と言えは午前中に飲むことが多い飲み物で、食後に飲んでもマナー違反ではないですが、折角なら食後はドルチェと一緒にエスプレッソを頂くのが良いかもしれません。

その10 服装のマナ―

その10 服装のマナ―

リストランテの場合
リストランテに行くときには、フォーマルな服装が基本です。男性ならジャケットの着用は必須です。ただ、固すぎてもそぐわない場合もあるので、ジャケットの中にはカラーシャツや砕けた感じのシャツを合わせてもいいと思います。
女性ならドレスを着用していればまず間違いはありませんが、あまり露出の高くないドレスを選んだほうが良いと思います。

オステリア、トラットリアの場合
オステリアやトラットリアは比較的カジュアルなので、リストランテほどドレスコードや服装マナーはありません。ただ、お店の雰囲気によってはカジュアルすぎてそぐわないこともあります。特にディナーでコースメニューをいただく場合には、ジャケットを着用すると良いです。また、もしジャケットが無い場合でも、セーターを首に巻いて肩にかけると、ジャケットの代わりとしてみなされますので、それでも構いません。

イタリアンとフレンチのちょっとした違い

スプーンの使い方
イタリアンでは、スプーンを手前から奥に向かってスープをすくい、少なくなったスープは皿の手前を少し浮かせてすくいますが、フレンチは逆で、スプーンを奥から手前に動かしてスープをすくい、少なくなったスープは皿の奥を少し浮かせてすくいます。これは実はあまり知られていないマナーですので、覚えておくと役に立ちます!

ピザは手づかみしてもいい
イタリアンもフレンチも基本は手づかみ食べはNGですが、イタリアンにおいてはナイフとフォークでは食べにくいものやピザなどは手づかみでたべてもOKということになっています。フレンチでは手づかみ食べはNGですので、気を付けましょう。

食後のナイフとフォークの配置
イタリアンの場合、食事が終わった時にナイフとフォークはお皿の真ん中に置きます。しかしこれがフレンチになると、ナイフとフォークを皿の右側に斜めに揃えて置きます。ちょっとした違いですが、使い分けができるととてもスマートですね。

コース料理の大まかな流れ

コース料理の大まかな流れ

リストランテでお食事をする時には、コース料理が出ることも多いと思います。イタリアンのテーブルマナーを知るうえで、コース料理のだいたいの流れを知っておくと分かり易いので、最後にコースの基本的な流れをご紹介します。

まずは前菜『アンティパスト』からスタート
イタリアンのコースはまずアンティパストと呼ばれる前菜からスタートします。前菜の役割は食欲を掻き立てることにあります。大抵はサラダ、オリーブの実、サーモン、生ハム、サラミやシーフードの前菜です。

前菜に続く第一の皿『プリモピアット』

プリモピアットとは、『第一の皿』という意味のイタリア語で、文字通り一皿目の『温かい料理』です。前菜に続く料理として、リゾット、パスタ、スープ、ピザなどの料理から選びます。イタリアでは、パスタやピザはメインディッシュではないので、ペース配分が大切です。スープやリゾットならば、メインディッシュの前に満腹になるのを避けられるので、覚えておくといいと思います。

メイン料理の『セコンドピアット』

『セコンドピアット』とは『第二の皿』を意味するイタリア語で、メインディッシュにあたります。大抵は魚料理、肉料理、またはその両方を選ぶことができます。

サラダ・チーズ

メインディッシュの後に、サラダ、チーズが続く場合もあります。日本ではサラダというと野菜にドレッシングをかけたものをイメージしますが、イタリアンは野菜にオリーブオイルやバルサミコ酢をかけます。その後、フォルマッジョと呼ばれるチーズが続きます。。

最後はデザートの『ドルチェ』

イタリア語でデザートを『ドルチェ』と言い、アイスクリーム、シャーベット、ジェラート、フルーツ、ティラミスなど、さまざまな種類があります。イタリアでは、これに併せて食後のエスプレッソを飲むのが一般的です。

まとめ

イタリア人が食事をしていて時々目にする光景ですが、人差し指で頬をほっぺたにあて、クリクリと手首を回転させながら満面の笑みで『ボーノ!』とおいしさをアピールする仕草があります。これは、イタリアのどこの地方でやっても通じる慣習で『美味しい!!』というジェスチャー表現です。もちろん、あまり深刻な場面では誰もやりませんが、チャーミングなイタリア人は子供に向けてだけでなく、大人同士でもやっていたりします。また、ちょっとキザですが、摘まんだ指先を口に当てて、空に向けて投げキスをして美味しさを伝えるジェスチャーもあります。

このように、イタリア人は食に対しての感謝を示すリアクションが多数有り、とても素晴らしいと思います。イタリア人は身振り手振りのジェスチャーがもともと大きいですが、美味しいときも他人から見て明らかに分かるような喜び方をします。また、美味しかった料理を『おかわり』することも、シェフに対しての最高のリスペクトだったりして、そのような風景を時折見かけます。

今回、イタリアンレストランでのテーブルマナーについてご紹介しましたが、最大のマナーはやはり『美味しい!』という言葉と笑顔ではないでしょうか。どんなに体裁が整っていても、『美味しい!』という言葉と、それを伝える表情に変えることはできません。

マナーを守りながら、レストランを出るときに同席者には『美味しかったね!』ウェイターさんやシェフには『美味しかったです!』と一声かけられたら、とてもカッコイイですね!

イタリアンレストランのレポはこちらに挙げています!

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