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エンリコの経営陣

シリーズ農園レポ【エンリコ チェーザリ】   


非常に多くのイタリアンレストランで愛用されるオリーブオイルで、とてもコスパで優れると定評を持つ『エンリコ チェザーリ』をご存じでしょうか?実はこのオイルはイタリアや日本だけでなく、ドイツ、フランス、など世界各国で愛用されており、生産量も多く、意外と大衆的なオリーブオイルでもあります。今回は、使い易さとコスパでも優れた、エンリコの農園をご紹介します。

目次(クリックするとジャンプします)


歴史

歴史

エンリコ社の歴史は、イタリアのトスカーナ州にある川沿いの都市『ルッカ』で始まりました。保存状態のよいルネッサンス時代の城壁が残るこの町から少し離れた平野で、創業者であるエンリコ・チェーザリ氏は、第二次世界大戦中の戦火を逃れたのです。エンリコ氏にとって、ルッカの平野のオリーブ畑は、戦時中の混乱から逃れるのにうってつけの隠れ家であったといいます。またエンリコ氏は、この経験を通じて、オリーブに対する愛情を育み、戦後に開始するオリーブオイル貿易に関するインスピレーションを受けたと伝えられています。
1954年、エンリコ氏はオリーブに対する情熱に導かれるようにして、オリーブオイルのビジネスを本格的に開始しました。エンリコのオリーブオイルは、瞬く間に知れ渡り、ルッカの村から街へ、そして世界に知れ渡っていきました。
エンリコチェーザリ氏のオリーブに関する知識と謙虚な姿勢は後継者にも引き継がれ、今も製品の基盤になっているという事です。

エンリコチェーザリの農園は、栄養に富んだオリーブオイルをすべての家庭にもたらすことを会社のミッション(使命)としています。そこで、オリーブオイルのタイプもピュアオイルからエキストラバージンオリーブオイルまで、とても幅広く扱っています。特にエンリコのピュアオリーブオイルは、他社のピュアオイルと比較してもエキストラバージンオリーブオイルが多量に入っている為、色も一見エキストラバージンオリーブオイルと見間違うほどに濃い緑色です。ほんのり甘さを感じさせるソフトなフルーティさが多くのレストランで指示され、ミシュランの星付きレストランでも使われているほどです。

また、エンリコの工場では、複数のオリーブの品種を混ぜる『ブレンド』のエキストラバージンオリーブオイルの生産が多種多様に行われています。それぞれのオリーブの実には特性があるため、経験豊富な『セレクター(選別者)』が、オリーブのユニークな特徴を最大限に発揮するブレンドを選び抜くのです。熟成の度合いによっても、風味が大きく違う為、この選別の塩梅が肝となります。優しく食べやすいエンリコの特徴的なオイルは、このようにして造られています。

エンリコ チェーザリ EXV オリーブオイル 500ml(IL MI OLIO)
created by Rinker


なお、海抜が500mもあるルッカの山間には、手付かずの自然が多く残っています。その中でも、たどり着くのがやっとの場所に、400万本以上のオリーブの木が自然のままに植わっていると言われています。現在、エンリコ社は企業の奉仕活動として、これらのオリーブの樹々のメンテナンスにも携わっています。この地域貢献活動は、故エンリコチェザーリ氏のオリーブの樹々に対する愛情と情熱を継承するものです。

エンリコの農園では、最新鋭の機械を導入した工場で、余念なく品質の管理が行われています。この工場では、収穫後のオリーブの搾油が行われています。なお、オリーブの実を収穫するまでの畑のメンテナンスによって、オリーブオイルの風味や品質が大きく変わるため、このメンテナンスにも多大な労力を灌ぎます。にはオリーブの樹々が寒さで凍らない工夫、にはアブラバエから樹々を守り、肥料を与え、には剪定作業や雑草の除去をします。そして、になると、やっとオリーブの実が収穫されるのです。

エンリコのオイルは、今でこそ工場も大きくなり、世界各国に販売されています。初代のエンリコチェーザリ氏の、オリーブへの愛情と、変わらぬその経営理念に、これからも期待です!

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