唐辛子オイルの作り方と健康効果+オススメのオリーブオイル3選
イタリアンレストランで、『タバスコ』ではなくて、唐辛子がそのまま入ったオリーブオイルが出てくるのを見たことがありますか?この唐辛子入りのオリーブオイルのことを、イタリア語でペペロンオイルと呼びます。また、このオイルは『ピカンテ(イタリア語で辛い)オイル』と呼ばれることもあり、酸味と辛みが強いタバスコとは違い、唐辛子とオリーブオイルというシンプルで自然な組み合わせなので、オリーブオイル本来の芳醇な香りとまろやかさが口いっぱいに広がり、食材の美味しさを引き立たせてくれます。今回は、この唐辛子入りのオリーブオイルの作り方と、健康効果をお届けします。文末にはオススメのオイルを3つ紹介しますので、ぜひ最後までお読みください!
ピカンテオイルは味にアクセントを与えるだけでなくて、健康効果もあるんですね!
作り方も簡単だから、家庭に常備できるよ!
目次(クリックするとジャンプします)
作り方
原材料
・エキストラバージンオリーブオイル
・唐辛子
・瓶(熱湯消毒済みの遮光瓶が好ましいです)
・にんにく、ハーブ類(適量をお好みで)
作り方 その1:火を通す場合
火を通して作る場合は、すぐに調理できますが、劣化しやすいです。適量を作り、その日のうちに食べきることをオススメします。また、オリーブオイルは光でも劣化しますので、なるべく遮光瓶に入れましょう。
①乾燥もしくは生の唐辛子を使用します。表面の埃などは落とし、必要なら水洗いをします。 ②唐辛子を軽く砕きます。(赤唐辛子の中の種を取り除くと、辛さが和らぎます。砕かないで、そのまま使用する場合は、串や針で数か所穴を開けます。唐辛子を触ると、手が辛くなるため、手袋をすることをオススメします。) ③フライパンにエキストラバージンオリーブオイルと唐辛子を加え、サッと火が通るくらいまで炒めます。 ④火が通ったら、冷めるまで待ちます。 ⑤熱湯消毒した瓶に移し、完成です。 |
作り方 その2:火を通さない場合
即日に食べたい場合は、加熱して作りますが、時間をかけて用意できる場合は、オイルが酸化するのを最小限に抑えるために、非加熱で作ることをオススメします。抽出には時間を要し、1ヶ月程度の期間がかかりますが、オイルを劣化させずに美味しいペペロンオイルを作ることが出来ます。
①乾燥した唐辛子を使用します。水洗いは不要ですので、表面の埃などは落とし、軽く砕きます。(赤唐辛子の中の種を取り除くと、辛さが和らぎます。砕かないで、そのまま使用する場合は、串や針で数か所穴を開けます。唐辛子を触ると、手が辛くなるため、手袋をすると良いでしょう。また、水に濡らしてしまうとカビが発生しやすくなるため、唐辛子は水に濡らさないようにしましょう。) ②熱湯消毒した瓶に移し、エキストラバージンオリーブオイルを注ぎます。 ③冷蔵庫に入れずに、冷暗所で保存します。仕込んで2週間~1ヵ月程度で完成です。 POINT 香り付けでローズマリーやにんにくを入れることもオススメです。お好みにより、ぜひ試してみてください。 |
なお、ベースとなるエキストラバージンオリーブオイルそのものにも、ポリフェノールが多くてピリッと辛い物や、マイルドな品種があります。お好みによりますが、クセが強いオイルを唐辛子に漬けるよりは、マイルドで汎用性の高いエキストラバージンオリーブオイルを使用する方が、ピカンテオイルの味に深みが出て良いと思います。また火を通さないで1か月程度放置する場合でも、オイルはどうしても酸化しますので、もともと酸度が低く、酸化しにくいエキストラバージンオリーブオイルを選ぶことがオススメです。
オススメのオリーブオイルは文末で紹介します!
健康効果
EXVオリーブオイルの効果
本物のエクストラバージンオリーブオイルはオリーブの果実そのものを搾った後に、油分を分離させただけの果汁で、 いわばオリーブのフレッシュジュースです。普段私たちが連想するギトギト『油』の概念とは違います。
普段スーパーやコンビニで目にするごま油や菜種油、綿実油やピーナッツオイルなど、多くのオイルは植物の種から搾油されていますし、溶剤をつかって油を抽出するサラダ油もあります。その点、エキストラバージンオリーブオイルはオリーブの実の搾り汁なので、大変健康的なオイルです。エキストラバージンオリーブオイルの代表的な健康効果には、以下が挙げられます。
①抗酸化・抗菌・抗ウイルス効果 ②便秘解消・腸内環境改善・代謝活発化 ③動脈硬化や心筋梗塞の予防・改善、 ④血糖値の急激な上昇を抑える効果、 ⑤美肌、若返り効果 |
オリーブオイルの健康効果に関しては、以下の記事にまとめましたので、参考にしてください!
唐辛子のカプサイシン効果
カプサイシンは、唐辛子に含まれる辛味成分です。カプサイシンは香辛成分のファイトケミカルとして知られ、エネルギーの代謝に関わるホルモンの分泌を促進して、脂肪の燃焼を助ける働きを持ち、肥満を予防する効果があるとして注目されています。
カプサイシンは、まず体内に入ると脳や脊髄などの中枢神経を刺激し、副腎皮質にある交感神経刺激物質のアドレナリンの分泌を促す効果が有り、その結果、体の代謝が上がり、酵素のリパーゼが分泌されることで体脂肪や糖分を分解します。唐辛子は『ダイエットに効果がある』と言われる理由は、ここにあります。
また唐辛子には、体がポカポカと温まり汗をかく事で血流がよくなる作用もある為、むくみや冷え性の解消にも繋がります。唐辛子をたっぷり使う韓国料理や四川料理などを食べると、身体が熱くなり、汗が噴き出ますが、これはカプサイシンが原因です。
なお、カプサイシンには食欲を増進させ疲労回復の効果も期待できます。他にも、唐辛子には、ビタミンAの働きを持つβカロチンやビタミンCが豊富に含まれています。
カプサイシンの健康効果 ・ 肥満を予防する ・ 血流を改善する ・ 高血圧を予防する ・ コレステロール値を下げる ・ 冷え性を改善する ・ 食欲を増進させる ・ 疲労回復 ・ 便秘を解消する |
使い方
アクセントに
唐辛子オイルは通常の料理のアクセントとして、辛味を加えるためにも使えます。例えば、タバスコの代わりにアクセントとして、ピザやパスタにかけるのも美味しいです。また、にんにくを加えた唐辛子オイルは、パスタやアヒージョなどにも相性が抜群です。他にも、サラダのドレッシングとしてや、サンドイッチの風味付けに使用するなど、多くの料理の味をグンとアップさせる、縁の下の力持ち的存在です。唐辛子オイルは、個々が後がけで辛味を追加するのに使うことができるので、小さな子どもがいる家庭や、辛いのが苦手な人がいる場合でも、それぞれのプレートごとに使用できるため、大変便利です。
味のベースに
唐辛子オイルは、アクセントだけでなく、加熱調理の引き油に使っても美味しいです。唐辛子オイルで炒めることで、唐辛子の辛味を満遍なく行きわたらせ、オイルのまろやかな風味と一緒に食材に味付けできます。また、鶏のトマト煮やアヒージョなどには、味のベースとして使うのもおすすめです。このオイルは、非常に汎用性があるため、きんぴらごぼうなど、和食の下味としても利用できますので、大変オススメです。
オススメのオリーブオイル3選
ここらからは、ピカンテオイル作りにおすすめのオリーブオイルを火を通して作る場合と、生でそのまま作る場合の2パターンを紹介します。
オイルに火を通す場合
火を通す場合は、ある程度香りは飛んでしまいますので、コクがあって味わいがあり、コスパの良いエンリコのオイルがオススメです!
生でそのまま作る場合
火を通さない場合は、中間フルーティーで酸度が低いPRIME OLIOのオリーブオイルがオススメです!
なお、エキストラバージンオリーブオイルのメーカーによってはオリーブオイルを搾油するときに同時に唐辛子を漬け込み、とても美味しいぺペロンオイルを作っています。ご家庭で作るのが難しい場合は、市販の唐辛子オリーブオイルを使うと時短にもなりますし、際立った辛味とコクが出て、驚くほど美味しいオイルもありますので、既製のぺペロンオイルを利用するのもオススメです。
ぺペロンオイルを買う場合
僕のオススメは、チェトローネの唐辛子オイルです。 ↓
まとめ
如何だったでしょうか?大変美味しくて健康にも良い唐辛子オイルですが、唐辛子の美容健康効果は季節を問わずに重宝しますので、ぜひチャレンジしてみてください!
味の深みとアクセントに最適なオイル!健康的なのも嬉しいニャ!
自然で健康的な スローライフ を実践するイタリア食材のプロ。年間2万本以上のオリーブオイルやバルサミコの販売をするPRIMESHOPを運営しながら、人生を愉しみ、明るく 幸せに 過ごすライフスタイルを提案中。
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