ポリフェノールが多いオリーブオイルは内陸部で生産される?
目次(クリックするとジャンプします)
なぜ『内陸部には高ポリフェノールのオリーブオイルが多い』と言われるのか
歴史的背景
イタリアは元来、料理のシーズニング(味付け)にはオリーブオイル(北部はバター)、塩、ハーブが中心で、今ではイタリア料理には欠かせない胡椒ですら、外国から輸入する必要がありました。
そこで、肉の臭み消しや味付けにオリーブオイルやハーブを使用することが多かったと言います。特に内陸部では魚介料理よりも肉料理が中心になるため、トスカーナ州などの内陸部地域ではストロングタイプ(=ポリフェノールが多い)のオリーブオイルが発展し、好まれていたようです。
ポリフェノールの効果との関連性
今でこそ、抗菌や抗ウィルスでも注目されるポリフェノールですが、大昔から生産者が辛いオリーブにはポリフェノールが豊富だと知っていたわけでは無く、肉の臭みを消すため、強い味のオリーブオイルが必要だったようです。結果として、抗菌作用などもあり、食品の保存にも優れていたとは驚きです。
市場のストロングタイプのオリーブオイルはイタリア中部や北部の生産地が多く、トスカーナ州の他にもウンブリア州、マルケ州のオリーブオイルが有りますが、地域的要因だけでなく、歴史的背景による【好み】に起因します。
収穫時期によるポリフェノール濃度
なお、ポリフェノールの高さは、品種だけではなくて、どの時期に収穫したかでも変わります。一般的に早摘み(11月ころ)に収穫すれば、苦みの強い=ポリフェノールの多いオリーブオイルができるとされています。
つまり、早い収穫時期のオリーブであれば、南の沿岸地域(=魚介類中心)の食文化を持つ地方のオリーブオイルでも、十分ポリフェノールが多くなります。南のオリーブオイルでも、ピリッとしたアクセントのあるストロングタイプがあるのは、このためで、沿岸地域特有のマイルドでフルーティーな味でかつポリフェノールの多いオリーブオイルとして人気です!
ポリフェノールが多いオリーブオイルのランキングはこちら↓
自然で健康的な スローライフ を実践するイタリア食材のプロ。年間2万本以上のオリーブオイルやバルサミコの販売をするPRIMESHOPを運営しながら、人生を愉しみ、明るく 幸せに 過ごすライフスタイルを提案中。
コメント ( 0 )
トラックバックは利用できません。
この記事へのコメントはありません。