『塩の花』とは?他の塩との違い、味わいと使い方+健康効果4つ
塩の花と言う言葉を聞いたことがある人も多いのではないでしょうか?フィオール・ディ・サーレとか、フルール・ド・セルと呼ばれることもある塩ですが、近年ではチョコレート菓子に「塩の花を使用しています」と記載されている商品もあるので、見聞きしたことがあるという方も多いと思います。今回は、塩の花の味わい、オススメの使い方や健康効果を取り上げます。最後には、オススメの塩の花も紹介しますので、ぜひ最後まで読んでみてください!
ヨーロッパで採れる大粒の美しい塩ですよね!
日本でも古くから重要視されていて「塩の花」のほかに「一番塩」「一番釜」などと呼ばれることもある天日結晶海塩だよ!
目次(クリックするとジャンプします)
塩の形状
塩は大きさによって主に3種類に分けられています。
「セル ファン(Sel fin)=細粒塩。粒の大きさは1mm未満で、いわゆる普通のサイズの塩です。 「グロ セル(Gros Sel)=粗塩」。大きさは1~5mmほどあり、ミルで挽いて使うような大きい塩です。 「フルール ド セル(Fleur de sel)=塩の花」。1mm以上の大きさの粒が多々あり、ザラザラしています。 |
塩の花ができるまで
海水はある程度の濃度を超えると結晶化します。この性質を利用して、塩田で働く塩職人は以下の手順で塩を作ります。
1,潮の満ち引きを利用して入江から海水を貯水池に引き込む 2、水深数センチの採塩池まで全体が乾かないよう巧みに海水を導く 3、太陽と風の力によってジワジワと水分を蒸発させて塩を結晶させる |
機械に頼らず塩職人の手作業で採塩され、1~2年間寝かせてゆっくりと自然に水分が抜かれた粗塩は「グロ セル」と呼ばれ、自然なままの状態なので、海藻の有機成分も含み、見た目の色が純白ではありません。このグロ セルを更に乾燥させ、粒子を細かくすることで細粒塩「セル ファン」が作られます。
一方、風と気温の気象条件が整ったときにのみ、採塩池の表面に純度の高い塩の結晶がふわりと浮かぶ現象があり、最初は小さな点でしかない塩の結晶が、徐々に大きく成長していきます。この様子が花の開花のようであることから、塩職人が丁寧にすくったこの塩を「塩の花」と呼びます。なお塩の花は、未だ正確な生成条件が分かっておらず、生成量が全体の2~3%しかないため非常に希少で高価です。
味わい
塩に含まれる塩化ナトリウムは塩味を感じさせますが、それ以外の主要ミネラルであるカルシウム、マグネシウム、カリウムを含む主な塩類 (硫酸カルシウム、硫酸マグネシウム、塩化マグネシウム、塩化カリウム) はそれぞれ、甘味、コクある苦味、旨味、酸味を引き立たせる役割を果たすため、これら塩類同士の含有割合と濃度によって料理の風味に大きく影響します。産地によっても含有量が異なるため、それぞれの特製を活かした美味しさが楽しめるのも特徴です。
オススメの使い方
グロ セル(Gros Sel)
お湯の中でゆっくり溶けて、食材にもゆっくり塩分が染み込みます。煮物、鍋料理、蒸し物、スープ、梅干し作りや酵素玄米ご飯の炊飯におすすめです。
セル ファン
粒子が細かくサラサラしているため、調理用・食卓用の両方に万能に使えます。サラダ、炒め物、おむすびにもオススメです。
フルールド セル
ジャリジャリとして、口の中で溶けるごとに味が出て、食材の味を下支えして引き立てます。グリルした赤身肉や魚、ドリンクの飾り用の塩として、また、天ぷらのつけ塩としてもおすすめです。一般的な塩に比べて高価なため、料理の最後に味を調整する「決め塩」として使うのが一般的です。
国による呼び方の違い
一般的に日本では、フランス式のフルールドセルが定着してきている印象があります!
日本 =塩の花 イタリア = Fiore di sale(フィオール・ディ・サーレ) フランス = Fleur de sel(フルール・ド・セル) スペイン = Flor de sal(フロール・デ・サル) |
健康効果4選
海塩は蒸発した海水から収穫され、精製塩には含まれていないマグネシウム、カルシウム、カリウムなどの微量ミネラルを含み、体の健康と精神面での幸福感をサポートします。
現代の日本人は塩が不足しているという話が良く聞かれますが、海の精株式会社前代表・村上譲顕氏によると、これは多くの場合、塩分が足りていないという意味ではなく、塩を消費する食べ物のとりすぎによる、「ミネラルバランスの乱れ」が多いということです。例えば果物はカリウムが非常に多いですから、食べ過ぎるとナトリウムが相対的に不足するようになります。塩の主成分は塩化ナトリウムですから、カリウムをとりすぎると、体のなかでは塩不足を引き起こすのです。
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ここでは、適切に海塩を摂ってミネラルバランスを整える事による効果を4つピックアップしますので、参考にしてみてください!
1,貧血を改善
果物や甘いものを過剰摂取することで、ナトリウム不足になり、血が薄くなります。逆に、ミネラルバランスを保つことで改善が見込まれます。
2,冷え性を改善
体液の浸透圧を保つのに必要とされるのが塩分です。浸透圧が低いと、水分は尿として排泄され、血液と体液は不足します。塩分が不足して血液が減ると、心臓や脳などの重要な臓器の血流維持のために、手足の血管が締まって手足が冷えます。なお、手足が冷える場合は体液が約500m程度l不足していますので、経口補水液を500mlあるいは、味噌汁とおかずとご飯を摂ってお茶を飲んで全部で500g摂取すれば体液が500ml程度増えます。健康のために減塩が良いと言われていますが、血圧が高くないのに無理に塩分を制限して冷え性が改善しないケースがありますので、注意が必要です。
3,骨を強くする
骨というのはカルシウムだけでなく、いろいろなミネラルを貯蔵する役割もあります。果物や甘いものの食べすぎで、血液中のナトリウムやカルシウムが不足すると、「骨のミネラル貯金」が、かぎりなくゼロに近い状態になり、弱くなりますので注意が必要です。
4,自律神経のバランスが整う
塩が不足することによって、体のミネラルバランスが乱れることで体液が減って脱水になり自律神経が不安定になります。その結果、心の状態も不安定になり、ささいなことを非常にオーバーに受け止め、ストレスに非常に弱くなると言われています。
岩塩と海塩のミネラル分の違い
岩塩は元々は海だったところが、地殻変動などで隆起して陸となり長い時間をかけたのちに産出されます。その年月は、5億年から数百万年とも言われています。ヒマラヤのような今の状態になるまでには、果てしないほどの時間が流れ、海の水はゆっくりと時間をかけて結晶化するということは、それだけ純度が高くなります。海塩に含まれる『異質な』ミネラルは排出しながら結晶化していくので、岩塩はバランスよくミネラルが混ざった状態では結晶化しません。
そのため、岩塩の場合は、ほぼ99%が塩化ナトリウムになります。もちろん、ミネラルが全く含まれていないわけではないのですが、自然海塩と比べると塩化ナトリウムの含有量が高く僅かな残りの中にミネラルが含まれる感じです。
なお、一般的に「食塩」や「食卓塩」と呼ばれる化学精製塩は、超高純度の塩化ナトリウムであり、薬品に近い塩辛味が強く、ナトリウム以外のミネラルはほぼ皆無であるため、常用すると体内のミネラルバランスを崩すことが懸念されているので注意が必要です。
オススメの塩の花
こちらでは、PRIMESHOPのお店で取り扱いのある、シチリア島トラパ二の海塩をご紹介します!
イタリア産 Fleur de sel(フルール・ド・セル)=塩の花
ミネラル分が豊富で、レモンの酸味に近いコクを感じるお塩だと思います。料理の仕上げに入れると、ワンランク上の味わいが出るので、大変オススメです↓
まとめ
いかがでしたか?たかが塩ですが、仕上げに少し使うだけで味に大きな飛躍が期待できるのも塩です。健康のことを含めて考えると、海塩を適量に採ることはメリットも沢山ありますので、ぜひ参考にしてみてください!
味も美味しくなって、健康にも良いなんて、最高だニャ。
自然で健康的な スローライフ を実践するイタリア食材のプロ。年間2万本以上のオリーブオイルやバルサミコの販売をするPRIMESHOPを運営しながら、人生を愉しみ、明るく 幸せに 過ごすライフスタイルを提案中。
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