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DOCGワインのラベル

ワインの格付けDOCGとは何か【オススメの選び方】

前回はトスカーナのキャンティとキャンティクラシコのワインの違いをピックアップしましたが、今回はキャンティのラベルにもついているD.O.C.G.の格付けの意味と、おすすめの選び方を説明します!

ワインボトルのラベルに書いてある、アレですね!

この意味を知れば、スマートなワイン選びの助けになるよ!

イタリアワインのボトルのネックには「DOCG」「DOC」と書かれた帯が巻かれているケースがあります。これはイタリアワインにおける「格付け」を表しています。なぜこのような格付けが存在するかというと、イタリアではワインの法律により原産地名を認定する義務があり、産地や、品種、収穫量、熟成法や期間といった細かい規定を設けることで、それぞれの地域の伝統的なワイン銘柄を守っています。日本でも夕張メロンブランド米などの原産地呼称管理制度がありますが、これと同じイメージです。

原産地呼称管理制度は、4段階に分かれたイタリアワインの格付けのことです。
これらの段階は最高位から順に、

  1. D.O.C.G.(デノミナツィオーネ・ディ・オリジネ・コントロッラータ・エ・ガランティータ / Denominazione di Origine Controllata e Garantita)
  2. D.O.C.(デノミナツィオーネ・ディ・オリジネ・コントロッラータ / Denominazione di Origine Controllata)
  3. I.G.T.(インディカツィオーネ・ジェオグラフィカ・ティピカ / Indicazione Geografica Tipica)
  4. VdT(ヴィーノ・ダ・ターヴォラ / Vino da Tavola)

です。

目次(クリックするとジャンプします)

D.O.C.G.とは

D.O.C.G.とは

DOCGは、イタリアのワインの格付けシステムで使用される略語で”Denominazione di Origine Controllata e Garantita”の略で、日本語では「統制保証原産地呼称」と呼ばれ、上記4段階でも最高品質のイタリアワインを示すために使用されます。そもそもイタリアのワインは、多様なブドウ品種が用いれれ、様々な地域で生産されるため、多種多様なスタイルと特徴を持っています。その中でも特に高品質なワインを表すための基準を満たしたワインが、DOCGなのです。
 DOCGの認定には、地域や品種に関連する厳しい基準を満たす必要があり、ワインの生産方法や加工技術、原材料の使用、地域の土地や気候条件、アルコール度などが厳しく制約され、上級ワインにのみ表示が許されるD.O.C.(統制原産地呼称)よりもさらに厳しい制約をクリアする必要があります。
 例えば、DOCGは申請の前に少なくとも5年間、DOCのカテゴリに属していなければならない必要があり、イタリアの農林省、商工会議所の化学・物理検査を受け、一つ一つのボトルには政府が認可(ガランティータ)したことを証明する必要があります。
 無事に認定を受けたワインは、ラベルに特別なシールやマークが付けられます。これは、そのワインが高品質であることと、その起源が保証されていることを示すものです。DOCGの認定を受けたワインは、国内外で高い評価を受け、コレクターやワイン愛好家にも人気があります。

オススメの選び方

ワインのオススメの選び方

2021年におけるDOCGの取得数はたったの76銘柄で、DOCは332銘柄でした。イタリアワインの生産者の総数に比べて大変少ないため、大変狭き門です。つまり、DOCGやDOCがついている時点で、かなりの信用度があります。まずは認定の有無を確認し、それから品種、産地と好みに合わせて絞っていくと、初めて飲むワインでも間違いなく選ぶことができるでしょう。認定のないワインが必ずしも味が劣るという意味ではありませんが、かなりの確率で絞り込みが可能です。中には規定に縛られたくないワイン生産者もあり、規格外でも高品質なワインが造られているケースもありますが、伝統的な生産者には当てはまりません。

まとめ

この記事のまとめ

DOCGやDOCは、イタリアのワインの品質を保証するための重要な制度です。2009年にはイタリアのワイン法が改正されて等級の名称が新しくなり、D.O.C.G.と1つ下の等級であるD.O.C.をまとめて「D.O.P.」としましたが、ワインのラベルには旧名称のD.O.C.G.やD.O.C.と表記しても、新名称のD.O.P.としても良いとされています。そのため、伝統を重んじるイタリアの生産者の間では依然としてDOCGの記載が使われ続けています。

 いずれにしても、この制度を通じて、ワインブランドの保護や国際的な輸出促進、ワインの品質を保証し、消費者は高品質なワインを選ぶことができ、同時に生産者は自分たちのワインの価値を守り、伝統を守ることができるのです。
ぜひワインボトルを手に取って選ぶ際には、この認証の有無を確認して選んでみてください!

ワインを選ぶ際の参考にしてニャー!

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