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オススメ!直火式マキネッタの【使い方、サイズ、選び方】

エスプレッソコーヒーを作るのに、大きなマシンが必要だと思っていませんか?濃くて香り高いエスプレッソですが、カフェでオーダーすると専門的な機械を使って抽出する風景をよく目にします。家庭用にもエスプレッソ機能付きのコーヒーメーカーが販売されてはいますが、大きすぎてスペースが無いという話はよく耳にします。そこで今回は、小さなポットをコンロの火にかけるだけで、エスプレッソが作れる『マキネッタ』を紹介します。

台所のスペースが限られたお家には朗報ですね!

イタリアでは、どこの家庭にもあるポットだよ。

マキネッタとは

マキネッタとは

マキネッタとは、水を沸騰させた水蒸気の圧力でコーヒーを抽出する直火式のエスプレッソメーカーです。マキネッタの意味ですが、イタリア語でmacchinettaと表記し、macchina と etta の2語からできている言葉です。macchinaは英語のmachine(マシーン)で、『機械』という意味です。ettaは接尾語として、『小さくて可愛らしいもの』の意味ですから、『可愛らしい、マシンちゃん』というニュアンスです。また、別名『MOKA(モカ)』や『モカエキスプレス』や『カフェティエラ』とも呼ばれています。もちろんヨーロッパ全土で普及していますが、本場のイタリアでは一家に一台あるのは当たり前で、キッチン付きホテルにも必ず置いてあるほどの生活必需品なのです。

使い方

使い方

手順

  1. 分解する
    マキネッタを3つの部分に分解します。回して分解します。(上記A、B、C)
  2. 水を入れる
    一番下の下部パーツ(A ボイラー)に水を入れます。タンクに安全弁が有りますので、その下まで水を入れます。若干多めに入れるのがポイントです。
  3. 粉状に挽いたコーヒー豆を入れる
    真ん中のパーツ(B フィルターバスケット)に挽いたコーヒー豆を入れます。イタリアでは、入れすぎでは?と思うくらい山盛りに入れることが多いですが、正式にはすりきりいっぱいまで入れ、平らにします。この際、粉を入れた後、表面をグイグイ押す(タンピング)作業は必要ありません。タンピングしてしまうと目詰まりを起こしてお湯が上がってこないことがあります。
  4. コンロで弱火~中火にかける
    上部(A)と下部(B)タンクをしっかりと回し締め、ガスコンロにマキネッタを置いて火にかけます。この時、火の大きさが底面から、はみ出ないようにしましょう。火力が大きすぎると、ハンドル部分が溶けて取れやすくなってしまいます。沸騰するとノズルを通って上部(C サーバー)にコーヒーが噴き上がってきます。ボコボコと音がして抽出が始まり、水が沸騰している音が聞こえなくなったら完成です。

分量の目安(2カップ用)

  • コーヒー豆の量 14g前後(お好みにより、11gから14gがオススメ)
  • 豆の挽き具合 極細挽き
  • 焙煎度合い フルシティーロースト~イタリアンロースト
  • 湯量 120㏄前後(お好みにより、80㏄gから120㏄がオススメ)

選び方

サイズの選び方

サイズ

マキネッタは「大は小を兼ねない」と言われています。大きなサイズを買って水や粉を少なくして使用すると器具の破損の原因になります。このためイタリアの家庭では、人数に合わせてマキネッタを複数個所有しています。なお、市販のマキネッタのサイズは1カップ用~18カップ用までと、さまざまなサイズがありますが、何カップ用などのサイズ表記で、実際にどれくらいの分量か分かりにくいと思います。1カップ(CUP)は何㏄くらいかな?と思う方も多いと思います。1カップは約50ccと覚えておくと良いでしょう。サイズがUPすると50ccずつ容量がUPしていきます。2カップは100cc、6カップは300ccといった具合です。目安として、一人で飲む場合は1カップか2カップ用、2人で飲む場合は3カップ、4カップ用くらいがちょうど良いです。

コーヒー豆

エスプレッソのコーヒー豆は、中深煎り~深煎り(イタリアンロースト)です。
イタリアンローストとは、コーヒーの焙煎度合いを8種に分けた中で、一番深煎りの状態を指します。豆の色は真っ黒で、コーヒー豆が持つ油分が表面ににじみ出てくるので、ツヤツヤと照りがあり、コクが深いのが特徴的です。コーヒー豆にもいろいろな種類が有りますから、様々な豆で好みの味わいを探すのも楽しいですし、本場イタリアのエスプレッソを愉しむなら、イタリアンローストを用意することをオススメします。

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なお自分でコーヒー豆を挽く場合は、コーヒーミルを使って豆を『極細挽き』にすることがポイントです。
この際、手で挽くタイプですと極細挽きは結構大変ですから、電動タイプがオススメです!

サポートリング

イタリアのコンロには、マキネッタ用の小さいコンロがあるので、そこに置きますが、日本のコンロは大きすぎるため、4カップ用までのものは、小さすぎて家庭用のガスコンロに乗らなかったり、不安定になります。そこで、4カップ用以下のサイズを利用するときは、別売のサポートリングを使用することをオススメします。

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また、パッキン、フィルターやバスケットは消耗品です。美味しく安全に飲み続けるためにも、老朽化したものは交換するようにしましょう。

マキネッタ本体

メーカー

一番有名なメーカーは、ビアレッティです。マキネッタは別名『モカ』や『モカエキスプレス』などで呼ばれることがあると、冒頭で説明しましたが、これはマキネッタの中でも、『ビアレッティ社』が作った、『モカエキスプレス』」という商品が最も有名なためです。特徴的なデザインは時代を超えて愛され、1933年に発売されて以来、ほとんど形を変えることなく現在まで世界中の人々に愛され続けています。現在では、ニューヨーク近代美術館の永久展示品にも選ばれているほどです。

またイタリアで人気の調理器具メーカーRISOLI(リゾリ)もマキネッタを作っています。ZARINA (ザリーナ) というシリーズには、イタリアらしい洗練されたカラーがそろっています。

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Gnali&Zani(ニャリ&ザニ)のマキネッタはとてもスタイリッシュで特徴的です。

G.A.Tのマキネッタ

アルミ製 OR ステンレス製

マキネッタは基本的に洗剤を使わずに水洗いだけするので、独特の風合いがでます。マキネッタは使い込むことでコーヒーの香りや油分が本体に染みついていくため、味が馴染んでいくと言われています。洗剤を使わないのも、このためです。アルミ製はIH非対応ですが、独特の風合いがあり、使い続けると非常に味がでてオススメです。またステンレスは、光沢があってキレイですし、お手入れも汚れやサビに強いです。なお、最近はIH(電気コンロ)が多いとおもいますが、ステンレス製は比較的、IH対応が多いです。

そもそもエスプレッソとは?

そもそもエスプレッソとは?

歴史

語源は特急のコーヒー!?

エスプレッソとは、コーヒーの一番おいしい部分を凝縮した飲み物とも言われています。語源は、イタリア語で『急行』を意味するEspresso です。英語ではExpress(エキスプレス)ですね。ドリップ式が重力でコーヒーをゆっくり抽出するのに対し、エスプレッソは、高い圧力をコーヒー豆にかけて、一気に抽出するため、その旨味がギュッと濃縮されています。エスプレッソは18世紀にイタリアで誕生し、以来、現地でコーヒー(Caffe:カッフェ)といえばこのエスプレッソのことを指し、ドリップコーヒーの文化がほとんどありません。

小さなカップ『デミタスカップ』の普及とエスプレッソカップの登場

レストランでエスプレッソを注文すると出てくる小さなカップがありますが、初めて注文したときにその器の小ささに驚かれた人は多いと思います。この小さなカップの普及は、少量のコーヒー豆でコーヒーを楽しむために生まれました。1806年、ナポレオン率いるイタリアはフランス植民地からのコーヒー豆の輸入を規制したため、コーヒー豆不足に陥る結果となっていました。イタリアのカフェでは、このような状況の中で、カップの大きさを小さくして、コーヒーの消費量を減らすという方法でその困難に必死に対抗したのです。デミタスの語源は、フランス語『半分(デミ)』と『カップ(タス)』からきており、容量が一般的なコーヒーカップの半分であることから、デミタスカップと呼ばれるようになりました。この結果、小さなカップで飲むというスタイルが受け入れられ、これが現在のデミタススタイルの語源と言われています。現在は、『エスプレッソカップ』と呼ばれる更に小さなエスプレッソだけを飲むのに適したカップも存在します。20~30mlや45~60mlの大きさのカップがあり、エスプレッソを美味しく楽しめる構造をしています。

エスプレッソマシンはデミタスカップの誕生から1世紀後の1901年に誕生し、欧州全土に広がりました。アメリカにエスプレッソが広まったのは1980年代初頭のシアトルからと言われています。その後、日本でもエスプレッソが注目され始め、1990年半ばからレストランやコーヒーショップでも頻繁に使用されるようになりました。

飲み方

ストレートを好む方もいますが、スプーン1杯の砂糖を入れて飲むのが本場イタリア流です。コーヒーにはそもそも甘みはないため、砂糖を入れることによって甘味酸味苦味の3種の味覚が調和し、格別な旨味を生むと言われています。砂糖を入れたらしっかり混ぜます。よく混ぜるとコーヒーの表面に泡が立ちますので、唇に泡がつくようにして、3口で飲み干すのが、イタリア流です。

まとめ

まとめ

近年は、お家でゆっくり時間を取り、スローフードの価値観を楽しむ方も増えています。外出制限やリモートがキッカケとなり、精神的充足感をライフスタイルに見つけ出す機会が多くなったからだと思います。一杯のコーヒーをインスタントで淹れるよりも、ドリップの方が風味も豊かで、過ごす時間も豊かだったりします。同じように、時間をかけて淹れたエスプレッソも、美味しさは格別です。マキネッタがあれば、自宅でも比較的手軽にエスプレッソを楽しめるだけでなく、キャンプや登山などでも使えますので、大変オススメです。抽出するのに若干時間を要しますが、安らぎと豊かな時間を与えてくれます!

オルゾカフェもマキネッタで淹れると美味しいニャ。

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