マヌカハニーとハチミツ違いとは?【健康効果とオススメの選び方】
何かと健康効果で話題に上がる蜂蜜ですが、その蜜花の種類によって、非常に様々な味わいと健康効果があります。蜂蜜の種類は実に1,000種類以上もあるとも言われていますが、特にマヌカの花から採れたハチミツは、栄養も豊富で抗酸化作用が高い健康的な食材です。そこで今回は、昨今メディアなどでも大変注目されている『マヌカハニー』と普通の蜂蜜の違い、そしてその特徴、健康効果を紹介します。最後には、オススメのマヌカハニーもご紹介しますので、ぜひ最後まで目を通してくださいね!
一番おいしくて、健康にいいハチミツが欲しいニャ。
摂れる蜜花によって、驚くほど味と成分が違うよ。
目次(クリックするとジャンプします)
マヌカハニーとは?
マヌカハニーの蜜花はマヌカの木に咲く1センチほどの小さくてかわいらしい花です。マヌカはフトモモ科の常緑木で、3~4メートル程度の背が低く、主に南オーストラリアとニュージーランドに自生します。マヌカの木から採取される蜂蜜の『マヌカハニー』は、高い抗菌力を持つメチルグリオキサール(MGO)という成分により、一般的な蜂蜜よりも抗菌作用があり、抗酸化作用や抗炎症作用が高いという特性があります。
マヌカは1800年代初期まで牛のエサとしても利用されていましたが、その際に与えられた牛は病気になりにくく、健康状態が良い事に注目が集まりました。その後、2006年に強力な殺菌・消毒作用が証明さて以降、マヌカハニーは栄養豊富で抗酸化作用が高い健康的な食材として広く利用されるようになり、特に高品質なものは、オセアニアや欧米の医療機関などで治療を目的とした医療用ハチミツとしても活用されています。
また、採蜜は1年に1度のみで、さらに採取できる期間も非常に短いため、マヌカハニーは貴重な蜂蜜として知られています。さらに、ビタミン、ミネラルなどの栄養素のほか、健康効果の高いフェノール化合物(ポリフェノールの一種のフラボノイドとフェノール酸)を多く含むことに加え、合計190種類の栄養素や健康成分が含まれている為、マヌカハニーは健康志向の方にも大変オススメの食材です。
このメチルグリオキサール(MGO)がマヌカハニー特有の成分なんですね!
マヌカハニーの価値は、この含有量で決まるんだ。その目安になるのが、UMF・MGOだよ。
UMF・MGOとは?
‐ MGOの値が示すもの
一般的な蜂蜜との殺菌作用の一番の違いはメチルグリオキサール(MGO)にあります。マヌカの花に存在するジヒドロキシアセトンという物質に、ハチミツが作られる段階で混入するアミノ酸やタンパク質が反応してメチルグリオキサール(MGO)が作られるため、メチルグリオキサールは、その他の蜂蜜には含まれていません。なお、マヌカハニーの瓶に表記されている『MGO』とはメチルグリオキサールの量を示す値で、マヌカハニー1kgあたり、メチルグリオキサールがどれくらい含まれているのかを表しています。
例えばMGO100ですと、1kgのマヌカハニー中に、メチオグリオキサールが100mg含まれているということになりますね!
‐ UMFの値との違いは?
MGOのほかにも、マヌカハニ―の容器に記載されていることが多いのが、『UMF』です。UMFはユニークマヌカファクター(Unique Manuka Factor)の略で、マヌカハニーの殺菌・消毒効果を、消毒液のフェノール溶液と比較した数値で表しています。UMFは、マヌカハニーの抗菌作用を示すために最初に生まれた規格で、 1998年にイギリス人の生物学者ピーター・モラン博士によって定められました。モラン博士は、ニュージーランドのワイカト大学において、世界で初めて本格的にマヌカハニーの研究を行いました。 その中でマヌカハニーに含まれる特有の強い殺菌力を発見し、その成分を『マヌカに特有(英語でユニーク)な要素(ファクター)」という意味の「UMF(Unique Manuka Factor)」と名付けたのです。 この成分は、今でいう「メチルグリオキサール」であったわけなのですが、当初はまだそこまで明らかになっていませんでした。なお、「UMF」の数値が上がればそれだけ抗菌作用も高くなり、価格も高くなります。
例えば、UMF10+ですと、フェノール溶液の濃度10%と同等ということになりますね。
普通の蜂蜜との違い3選
1. 味わい
蜂蜜と一口に言っても、蜜花の種類によって味わいがかなり違いますが、中でもマヌカハニーは群を抜いてクセが強い蜂蜜です。マヌカハニーは、まったりとした独特のコクと甘味があり、漢方薬を彷彿させるようなスパイシーさと、ハーブのような香りが特徴ですが、MGO(メチルグリオキサール)の含有量や、熟成度合によって、クセの強さが変わってきます。色は濃い褐色で、とろみの強い、クリーム状で、MGOの含有量が多くなる程味が濃くて、トロミが強いのが特徴的です。健康成分であるメチルグリオキサールが多くなる分、独特の味わいが強まりますが、食べなれてくるとクセになり、やみつきになる程です!
MGOの最高品位は、この1050+にゃ。
なお、マヌカハニーを初めて食べる場合は、MGOが低めのものは味がマイルドで価格も比較的に安いのでオススメです。他にも、健康成分が豊富な故に、クセの強い蜂蜜に栗の花の蜂蜜があります。栗の花の蜂蜜には独特の焦げたような香りや渋みがありますが、鉄分・ビタミン・カルシウムなどが多く含まれています。なお、全くクセのない自然の蜂蜜はありませんが、精製や加工された蜂蜜はクセが全くないものも有ります。マヌカハニーはスプーンですくってそのまま舐める使い方が最も一般的です。また、熱を加えてもその殺菌作用は落ちないとされているため、コーヒーや紅茶に混ぜたり、料理の隠し味に使用したりすることもオススメです。なお、あくまでも生のはちみつでクセの少ないものを取り入れたいのであればアカシアやヒマワリのハチミツがオススメです。
2. 健康効果
‐ 普通の蜂蜜の健康効果
以前の記事では、蜂蜜が持つ『10の健康効果』をご紹介しました。
普通の蜂蜜の健康効果について、この記事もご参考にしてください。
- ダイエット効果
- 肌を綺麗にする効果
- 腸内環境を整える効果
- 風邪に効く効果
- 咳を抑える効果
- 目にいい効果
- コレステロールを低くする効果
- 癌に効く効果
- 認知症に効く効果
- 口内炎に効く効果
‐ マヌカハニーの健康効果
上記の蜂蜜の健康効果に加えて、マヌカハニーにはメチルグリオキサール(MGO)が含まれるため、抗酸化作用や抗炎症作用があります。ニュージーランドの先住民『マオリ族』の間では、マヌカの木は古くから万能薬として用いられてきた歴史が有ります。マオリ族の言葉で『マヌカ』は『復活の木』を意味し、蜜だけでなく、木の幹や樹皮や葉などにも、様々な効能があると考えられてきました。また、近年ではメチルグリオキサールは癌細胞を抑制する働きがあることが判りました。UAE大学(アラブ首長国連邦大学)の研究グループは、マヌカハニーの癌細胞に対する効果についての研究を行い、マヌカハニーが乳房、皮膚、大腸にできた癌性腫瘍の増殖を効果的に抑制することを発見しました。このように、マヌカハニーがもつ効能は非常に魅力的な研究分野であり、今後の研究結果が楽しみです。また、医師の済陽高穂(わたようたかほ)氏著 「今あるガンが消えていく食事 余命宣告からの生還 (胃、肝臓から前立腺、卵巣のガンまで消えた)」において紹介された食事療法の8つの柱の中に、「はちみつ」の常用摂取が推奨されています。ハチミツは古来より滋養に富む食品として知られており、ビタミン、ミネラルや善玉菌の餌となるオリゴ糖だけでなく、花粉も入っています。そして、この『花粉』によって、免疫が活性化されるという事です。ただし、ハチミツなら何でも良いわけではなく、済陽氏が推奨されているのはマヌカハニーです。
そもそも普通のハチミツに含まれるグルコン酸にも優れた殺菌・消毒作用があり、傷の治りを早くしてくれると言われていますが、グルコン酸は体内に入ると酵素によって分解され、殺菌・消毒作用が失われます。このため、ハチミツの殺菌・消毒作用は外傷にのみ有効と考えられてきました。一方、マヌカハニーのメチルグリオキサールは、体内に入っても殺菌・消毒作用が失われません。さらに、このメチルグリオキサールの殺菌能力は、通常の蜂蜜に含まれる『グルコン酸』と比べて、およそ2倍と言われています。このため、マヌカハニーを摂ることで、体内の病原菌や悪玉菌の抑制、ピロリ菌や大腸菌等の悪性菌の除去が期待できると考えられています。なお、MGOの値が高くなれば、それだけ抗菌作用も高くなり、価格も高くなります。このように、マヌカは健康的な食材として広く知られ、多くの人に親しまれていますが、昨今の新型パンデミックもあり、世界的な人気に拍車がかかり、輸出量はここ数年で急上昇しています。
3. 産地
マヌカの木は南オーストラリアとニュージーランドで生育し、マヌカハニーはこれらの地方でのみ収穫されます。 ニュージーランドの生産者団体は、複数の国で『マヌカ』の商標登録手続きを進めており、名称の独占的使用を主張していますが、オーストラリアの生産者団体は、マヌカハニーの品質に違いはないと主張しています。いずれにしても、マヌカの木はニュージーランド固有の種ではありません。植物学者は、マヌカはオーストラリア南東部を原産地とするという見解で一致しています。
なお、このマヌカ需要の闇の部分として、マヌカハニーの偽物が増えているという現実もあります。非常に希少で手に入りにくくなり過ぎたマヌカハニーは、偽物が多くなり、他の安価な蜂蜜を混ぜ合わせて増量したり、ラベル表記を偽装したりと、不純な製品が多く流通しています。実際、ニュージーランドのマヌカハニー『総輸出量』は、実際の生産量を遥かに上回って市場に流通しています。
オススメの選び方
健康維持に効果的なマヌカハニーですが、実際に商品を選ぼうとなったときに、UMFやMGOの記載に、少し戸惑われるかもしれません。前述のようにMGOがメチルグリオキサールの1kgあたりの含有量を示すのに対して、UMFはユニークマヌカファクター(Unique Manuka Factor)を意味し、ニュージーランド産のマヌカハニーにのみ使用される値です。特有の成分(Unique Factor)がどれくらい含まれているかを独自に数値化したもにで、オーストラリア産のマヌカハニーと区別するように、別の基準が定められていますので、下の対応表を見て比較してみてください。
MGO、UMFのどちらの値を参考にするにしても、値が小さい(MGOの含有量が少ない)方がクセがなく、甘さもスッキリしていて食べやすく感じます。反対に、MGO値が高いものは『漢方薬のような苦味とクセがある』と感じる人が多いですが、メチルグリオキサールの含有量が多い分、健康効果も高いです。もちろんこの独特のクセがマヌカハニーの一番の特徴ですので、いくつかのタイプを試してみて、お好みのMGO濃度を見つけることをオススメします。なお、MGO値が300+以上のものをたまに摂るよりも、MGO値が200+程度のものを頻繁に摂るほうが抗菌効果や健康効果が期待できるため、毎日食べ続けられるものを選ぶのがおすすめです。
目的 | UMF(メチルグリオキサール含有量) | MGO |
毎日の食生活に摂り入れる甘味料として | UMF5+(83mg/kg) | MGO83+ |
栄養補給・健康管理として | UMF10+(26mg/kg) | MGO261+ |
美容と健康に役立てたい | UMF15+(51mg/kg) | MGO514+ |
高い抗菌作用を期待する | UMF20+( 829mg/kg) | MGO829+ |
ハイレベルな抗菌作用を期待 | UMF25+(1200mg/kg) | MGO1200+ |
MGOの値が高くなるにつれて、漢方の様な味わいが強くなる。美味しさとのバランスでは、MG514がオススメです!
また、マヌカハニーが非加熱かどうかを証明する値として、HMFと呼ばれるものがあります。HMFはヒドロキシメチルフルフラールを意味し、糖や炭水化物に熱が加わることで生成される有機物です。つまり、この値を計測することで、マヌカハニーが加熱処理されているかどうかが判ります。
国際的な食品検査機構であるコーデックス(CODEX)が定めた基準によるとHMFの値が40mg/kg以下であれば、非加熱の証明だとされています。
なお、純粋なマヌカハニーはモノフローラル(マヌカの花蜜のみ)と呼ばれます。逆に、マヌカ以外の花蜜をブレンドした蜂蜜はマルチフローラルと呼ばれますが、モノフローラルのマヌカハニーと混同して、『マヌカハニー』として販売されている場合があります。そこで、本物のマヌカハニーを選ぶには、MGOの含有量を表した数値だけではなく、モノフローラルかどうかを確認すると良いです。また、UMF認定されているマヌカハニーは、レプトスペリンという物質がマヌカハニー1kg中に100mg以上含まれていればモノフローラルに認定するという基準で精査しているため、UMF認定を持っているマヌカハニーは信頼性が高いと考えられます。
毎日、手軽に食べるならMG263もオススメ! ↓ ↓ ↓
まとめ
如何だったでしょうか?純粋な蜂蜜は、甘いものを食べたい時に一口食べるだけでも、大変満足感があります。
スナック菓子ではなく、蜂蜜を食べる事で、普段から健康的で満足感のある食生活が送れると思います。
今回は、特に抗酸化作用や抗炎症作用が高いマヌカハニーを紹介しましたが、食べ慣れると濃厚な味わいが魅力的で、非常に美味しい蜂蜜だと気が付くと思います。
独特のコクがあって、ハマる人が続出してます!
たしかに、若干漢方薬のような味がしたりして、純粋に甘未を楽しみたい層には、不向きな面もありますが、健康効果を加味すれば、習慣として長く続けられると思います。抗酸化作用だけでなく、日常的な倦怠感の克服、不整脈が起きなくなった、顔と体のむくみがとれたなど、複数の嬉しい効果が報告されていますから、ぜひ皆さんもお試しください。
プライムショップ編集部は、オーストラリアからの蜂蜜をオススメするニャ。
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