納豆にオリーブオイルをかけて食べる【納豆オリーブオイルの効果10選】
最近メディアや書籍で目にする『最強コンビ』とさえ称されるオリーブオイルと納豆ですが、『便秘が解消した』とか、『痩せた』とか、嬉しい声も聞こえてきます。実は納豆やオリーブオイルは、単体で食べるときの健康効果もさることながら、オリーブオイルが持つ健康効果と似ているところが多く、さらに一緒に食べれば倍増する効能もあります。今回は、地中海式和食の代表格としても知られ、健康作用に相乗効果があると言われるオリーブオイル納豆納豆にスポットを当てて、紹介します。
納豆にオリーブオイルって、風味もマッチして美味しいですよね!
豆とオリーブオイルは相性がとても良いよ!
目次(クリックするとジャンプします)
納豆にオリーブオイルをかけて食べる』効果
納豆+オリーブオイルは地中海式和食の代表格です! ↓ ↓ ↓
POINT ✔ オリーブオイルと納豆の健康効果は近しい ✔ 同時に食べる事で相乗効果がある ✔ 味が格段にアップする |
1 骨を丈夫にする効果
納豆に多く含まれるビタミンK2はカルシウムが骨になるのを助ける働きがあります。また、大豆イソフラボンは骨粗鬆症の予防にも良いとされていますので、骨を強くする意味からも、納豆は非常に優秀な食材です。
またオリーブオイルも、カルシウムの骨への吸着を高める作用があるため、納豆とオリーブオイルを一緒に食べることで、相乗効果があります。
ここで、近年の研究ではレモンとカルシウムの相乗効果も発見されており、一緒に摂る事で、骨を丈夫にする効果が認められています。また、レモンとオリーブオイルには肝機能を高める効果も注目されている為、納豆にオリーブオイルとレモン汁を加えるコンビネーションも大変オススメです。
2 便秘解消の効果
食物繊維には水溶性と不溶性という2種類がありますが、納豆には水溶性と不溶性の食物繊維の両方が1:2の比率で含まれており、これは腸の働きに理想的な比率と言われています。また、納豆には、ゴボウの約1.5倍の食物繊維が含まれており、食物繊維の質も量も優れていることが、『便秘にいい』と言われる理由です。
またオリーブオイルの主成分である一酸化不飽和脂肪酸のオレイン酸は、小腸で吸収されにくいため、大腸まで到達しやすいです。この結果、腸内での便の動きがスムーズになり、腸の蠕動(ぜんどう)運動が促進されて排便がスムーズになります。
オリーブオイルの本場イタリアでは、オリーブオイルは『天然の下剤』と呼ばれ、古くから便秘に良いことが知られていました。また、エキストラバージンオリーブオイルに含まれているビタミンEは、自律神経を整え、腸の働きも良くする働きがあるため、納豆とオリーブオイルは便秘対策に最強の組み合わせと言えます。 よく納豆とオリーブオイルで『痩せた』と聞くのは、これが原因です。
3 がん予防の効果
納豆には善玉菌の代表格であるビフィズス菌の好物であるオリゴ糖や繊維質が豊富に含まれており、腸内の善玉菌を繁殖させます。人間の腸内には、約100種類、100兆個もの細菌が生息していますが、この腸内細菌を善玉菌に保つ事が非常に大切です。肉食にかたよった食生活や、ストレス、加齢によって悪玉菌のウエルシュ菌や腐敗菌などが増え、大腸がんや免疫力の低下に繋がりますので、納豆で善玉菌を増やしておくことが重要です。
さらに、納豆のネバネバ部分に含まれるタンパク質分解酵素であるナットウキナーゼを含む、納豆抽出成分にはがんの予防効果が報告されています。
また納豆に含まれるジコピリン酸にも、がんを自己破壊させる『アポトーシス作用』があるという事が判っています。
4 糖尿病の予防効果
エクストラバージンオリーブオイルは、血糖値の急激な上昇(血糖値スパイク)を抑えることで知られています。例えばエクストラバージンオリーブオイルをつけた食パンは、食パンを単体で摂取するよりも血糖値の昇降が緩やかになるため、『血糖値スパイク』を抑制し、糖尿病を予防する働きがあります。また、大豆に含まれるレシチンは、高血糖の状態が長く続いても、毛細血管の壁を破れないように強力にガードする働きがあり、糖尿病に関わる合併症を未然に防いでくれる効果があると考えられています。
ぼくのお気に入りは、蕎麦に大根おろし+納豆オリーブオイルをトッピングです!
5 腸内環境改善の効果
オリーブオイルに含まれているオレイン酸などの一価不飽和脂肪酸は、胃や小腸で吸収されにくいため大腸まで届きやすいです。大腸まで届いたオレイン酸は、腸の中で潤滑剤のような働きをするため、排便をスムーズにします。また、オレイン酸には胃酸の分泌を促進する働きがあり、胃もたれを防ぐ効果もあります。
また納豆に含まれる納豆菌は熱で壊れにいため、腸内でも発酵を進めて、腸内を酸性化させます。それにより、腸内に住みつく善玉菌が増殖しやすくなり、悪玉菌の増殖が抑えられます。また、食物繊維も豊富に含む納豆を食べることで納豆菌そのものの働きが盛んになるので、整腸作用が高められます。
なお、腸内環境が整うと免疫力が上がり、美肌効果もあるので、健康と美容の両方に良いです。さらに、腸内環境が良いと幸せホルモンのセロトニンの分泌も盛んになるため、精神的にもポジティブになれ、大変オススメです。
6 血液サラサラの効果(心臓病予防)
オリーブオイルのポリフェノールの一種であるオレウロペインは血圧やコレステロール値、血糖値の減少、心筋梗塞や脳卒中、糖尿病のリスクを減らすのに効果的です。またオリーブオイルに含まれるオレイン酸は悪玉コレステロールだけを減らし善玉コレステロールはそのままに保つ働きがありますので、心臓病を予防する効果があります。これはオリーブオイルのオレイン酸の優れた点です。例えばコレステロールを減らすと一口に言っても、サラダ油の原料にもなるコーン油や綿実油に含まれる『リノール酸』は、悪玉も善玉も両方のコレステロールを取り除いてしまいます。
また納豆にしか含まない酵素であるナットウキナーゼには、血栓を溶かす働きがあり、こちらも血液サラサラ効果に一役を買います。
7 抗酸化作用の効果(美肌、老化防止)
納豆もオリーブオイルも、ビタミンEが豊富なことで知られています。そして、このビタミンEの代表的な効果は抗酸化作用です。納豆とオリーブオイルを摂ることで豊富に摂取できるため、細胞の老化防止や美肌効果、そしてアンチエイジングが多大に期待できるのです。
8 更年期障害の予防効果
納豆に含まれるイソフラボンの働きにより、更年期障害の予防効果も報告されています。大豆に含まれるポリフェノールである大豆イソフラボンは、ダイゼイン、グリシテイン、ゲニステインの3種類に分類できるのですが、ダイゼインが腸内細菌により代謝されると、エクオールという物質に変化し、これが更年期障害の予防になります。
9 アルツハイマー病の予防効果
オリーブオイルに多く含まれるポリフェノールの効果として、アルツハイマー病の予防効果が指摘されています。これは、国立病院機構京都医療センターなどのマウスの実験でわかったのですが、オリーブなどの植物に含まれるポリフェノールには、アルツハイマー発症と関連がある『異常なたんぱく質』の蓄積や炎症を抑える効果があります。
10 感染症予防の効果
オリーブオイルのポリフェノールの一種である、ヒドロキシソールは、抗ウイルス、抗炎症、解熱、利尿作用などがあります。 (マラリアの治療薬(解熱剤)にも使用されていました。)
また納豆に含まれるジコピリン酸は、大豆が納豆菌によって発酵することで発生する成分で、強い抗ウイルス作用や抗菌作用(病原性大腸菌O-157への抗菌効果を含む)が認められています。また病原菌の増殖も抑える働きがあるため、今後も感染症対策に期待されています。
まとめ
如何だったでしょうか?大豆とオリーブオイルはベストマッチと言えると思います。健康への相乗効果だけでなく、そもそも、互いの味への相乗効果もあり、美味しさが増す食材でもあるので、一緒に食べる意義も大きいです。
私自身も、納豆には醤油という観念が有りましたが、海外での生活が長くなるにつれ、豆とオリーブオイルの相性の良さに気が付いてからは、納豆にオリーブオイルを使用するのに抵抗がなくなりました!
イタリアでは豆のスープの仕上げにオリーブオイルをかけたりしますが、日本の国民食である大豆製品との『味の相性』も最高にいいのです。また納豆にオリーブオイルをかけると、芳醇でフルーティなオリーブの香りが納豆独特の『臭み』を消し取り、豆のコクを引き立てますので、納豆の匂いが苦手な方でも美味しく食べられると思います。
また、納豆にお塩を少し振りかけ、エクストラバージンオリーブオイルをかけると、非常においしくなりますので、それをサラダと合わせて食べる事もオススメです!!さらに、お味噌汁にオリーブオイルをかける、豆腐にかけるなどをしても、グッと美味しく感じられるのでオススメです!更に、納豆にお酢を加えることにも相乗効果が認められていますので、バルサミコやワインビネガーと一緒に食べてみるのは如何でしょうか。
もちろん、納豆に醤油をかける習慣がある人は、やはり醤油が一番!と感じると思いますので、時々、気分を変える要領で、納豆にお塩とオリーブオイルを試してみると、だんだん慣れてくると思います。なお、オリーブオイルは品質の低いギトギトするものでは、気持ち悪くなりますので、品質の良いエクストラバージンオリーブオイルを使用することをオススメめします。健康にも良く、大変美味しいです!
本物のエキストラバージンオリーブオイルは、まるで搾りたてのジュースみたいで美味しいニャ!
参考
納豆とオリーブオイルの健康効果に関しては多くの研究が有りますが、オリーブオイル(抗酸化力)+納豆(発酵力)の組み合わせについて、腸内環境を長年研究しているお医さんの松生恒夫さんが執筆した一冊は非常に参考になります。食物繊維の効能や大豆や納豆の知識、オリーブオイルの科学的な分析やレシピなども載っていますので、関心がある方にはこちらもオススメです!
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